雨の南阿蘇外輪山
11月6日(土)南阿蘇外輪山の地蔵峠から駒返峠までの静かな尾根道歩く予定で入山しました。晩秋のカエデやモミジ、ブナが美しい原生林を期待しながら尾根道を歩きだすと、空模様が怪しくなり、ガスが湧き出し、小雨模様から本降りとなりました。
天候がよければ雄大な阿蘇五岳を見れたのですが、雨雲で視界が利かず撃沈でした。
大矢岳から大矢野岳向かう尾根道、まだ、ここまでは、雨は降っていませんでしたね。
美しい自然林が残る南阿蘇外輪山、紅葉は落花が盛んで、少し遅すぎましたね。
南阿蘇外輪山の最高峰の大矢野岳ですが、樹林帯の中で眺望は良くないですね。
予定を切り上げて、太郎ヶ迫1195.6mで地蔵峠まで引き返しました。
折しも、トレールランの大会が開催されていたのか、トレールランナーの皆さんと遭遇、そのためか登山道は、田植えの田んぼ道と化し、雨に濡れて落葉した登山道を滑りながら、尻もちを(何度も)つきながらの下山となりましたね(笑)
楽しみは、また、次の山歩きで…。
三池街道を辿り岩本橋へ散策
三池街道の大牟田市櫟野の街道橋から熊本県荒尾市の岩本番所があった眼鏡橋の岩本橋まで、筑後の国と肥後の国の境を跨ぐ静かな里山のふちを散歩してきました。
三池街道の「かいどうばし」
「かいどうばし」の下には、櫟野隧道の碑があります。大正8年7月と記してあります。その昔は峠道でトンネルがあったのようです。
街道の脇にはシダの林があり、私が好きな光景を見ることができました。
孟宗竹の林を抜けて
岩本橋と萩尾橋の分岐の石柱、随分と古く昭和8年3月の建之です。お寺へ通じる分岐でもあります。
ケヤキの大木を見上げてみると爽やかな風が吹いてきました。黄葉したケヤキの色付きはこれからでしょうか、落葉して踏み込むとカサカサと葉音が鳴るのも心地よいです。
こちらの石柱も古いようです、民地の中に立っていましたので詳細は分からないです。この地、大牟田市櫟野(いちの)は、石工の里でもありました。今も採石されているようですが、阿蘇火山灰の凝灰岩がとれることから、寺院の鳥居、狛犬、灯籠などが作られていたようです。
石積みの眼鏡橋、美しい石橋です。岩本橋から小岱山の遠望
眼鏡橋の岩本橋で喉を潤し、来た道を折り返しました。
ツワブキの花も見頃を迎えています。
静かな里山の散歩は心地よかったですね…。
くじゅう黒岳原生林の森を歩く
くじゅう黒岳の男池から入山して、ソババッケ、風穴を辿り静かな原生林の森を歩いてきました。木々の紅葉は深まりブナやカエデなど朱色に染まり、見上げると首が痛くなります。
やっぱり紅葉は寝転んで眺めるのが最高です。
ソババッケの紅葉
秋深まる森をゆっくり散策して堪能、心地よい時間を過ごすことができました。
黒岳天狗岩から大船山の眺望
天狗岩より高塚山の眺望
撮影:2021/10/29
星生山の散策
10月22日、曇天の空のもと牧ノ戸峠から入山して、星生山南西尾根を辿り、星生山へ向かいました。昨年の今頃は、錦秋の山歩きが楽しめましたが、今年は、夏の陽気が10月までも及び、山肌が紅葉で染まるのが遅いようです。気温が下がれば一気に色づいてくれるのかなと思いましたね。
お茶を飲み休憩していると、くじゅう歩きの常連の方々からは、「来週が見ごろだろう」との解説があっていましたね。山開きや紅葉のこの時期のくじゅう連山は、大混雑します。
私としては、静かな場所で、寝転んで、出来れば、人がいない時に、ゆっくり眺めてみたいものなのですがね…。
星生山南西尾根の基部、曇天で視界が悪く、紅葉はこれからです。
2020年10月15日の紅葉の様子
ドウダンツツジの林を潜り歩きます。
ドウダンツツジは、もしかすると紅く染まる前に枯れ落ちそうな気もします…。
星生山から辿ってきた南西尾根の俯瞰、扇ヶ鼻を遠望しますが染まってませんでした。
星生山頂より、左に天狗ヶ城と中岳、久住山の眺望
ガス雲が湧き出し、雨が落ちそうな気配となりました。
女性パーティーが岩尾根を辿る様子、少しスリリングな尾根歩きが楽しめます。
くじゅう分かれ避難小屋へ下降をはじめると、やっぱり雨粒が落ちだし、雨具を羽織り、牧ノ戸峠まで一気に駆け下りました。
牧ノ戸峠に降り立つと小雨も上がり、下界は秋晴れ、やっぱり、雨男なのですかね。
来週は、紅葉はどうでしょうか、また、山歩きができるかな、ぼちぼち歩こう。
旅する蝶が舞い降りてきた
今朝は少し冷え込み肌寒かったのですが日が昇りだすと、眩しい日差しが降り注ぎ、汗が流れてきます。通い慣れた里山をゆっくり散策しながら歩いていると、ツワブキの花にアサギマダラが舞い降りて蜜を吸っていました。近づいても羽ばたくこともなく、驚かないように、静かに近寄って撮影させていただきました。
アサギマダラは、フジバカマの花に飛来している姿を撮影した写真を見ていましたが、萎れたツワブキにも来ているとは驚きましたね。
詳しく知り得ていませんが、日本の遥か南の島々、台湾あたりから北海道まで旅をするような記述がありました。稀に日本で越冬することもあるようです。
果たして、今日であったアサギマダラは、これから当地、九州の熊本から何処へ旅立つのか、北か、南か、そのままこの地に居座ってくれるのかな。
この小さな羽で大海原を飛び、日本の山野を越え長距離移動して繁殖するアサギマダラの力強い生命力、旅する蝶に「がんばれ!、生き延びろ!」と、思わずエールを送りました。