遊山のフィールドノート

静かな里山歩き散歩のスナップで遊んでいます。

黒岳風穴より黒岳山麓、白水までの散策

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10月20日(土)大船山を下山し、黒岳風穴分岐点で昼食休憩の後、黒岳山麓の紅葉と黒嶽荘、白水までのルートの下見に向かう。原生林が残る黒岳山麓は、自然の宝庫といわれている。上ノ峠までの登山道は訪れる登山者も少なく、静かな山歩きができる。
しかし、その反面、ルートが分かりづらく、気を抜くと迷いやすい。ブッシュの赤テープや、岩に記された赤ペンキを見落とさないよう注意して歩く。黒岳山麓、紅葉を探すにはまだ、早すぎたが、山腹を縫って歩いていると、綺麗な紅葉と出会えた。休憩を兼ねて寝転んで仰ぎ見る。実に爽快である。紅葉は寝転んでみると世界が変わる。紅葉登山の楽しみのひとつである。
上ノ峠分岐まで下る登山道には、朽ちた大木や、ぶな、みずならなどの大木が現れ、落ち葉を踏む音が心地よい。いつまでも、豊かな自然を残しておきたい黒岳山麓である。カツラノモト登山口を過ぎ、アセビのトンネルを抜けてすすむと、自然林の爽やかな登山道が現れる。新緑と紅葉の時期は、ゆっくりと歩きたいトレールです。間もなく、黒嶽荘へ下る分岐点が左手に見えてくる。ここで、大きなイノシシと遭遇する。わたしが逃げる間もなく、イノシシがビックリしたのか山の中へ駆け逃げていった。今水付近の登山道でも餌探しで、登山道が荒らされていたが、昼間に遭遇するとは思わなかった。晩秋の九重連山大船山、黒岳周辺の登山の際は、十分に気をつけておきたい。怪我をせず、幸いであった。
黒嶽荘へ下山し、炭酸水で喉を潤す。黒岳山麓、白水の紅葉下見は終了である。今日は単独登山で安易に今水まで、バスまたはタクシーで戻る予定で、バス停で時刻表を見ていると、男性より、声を掛けられ、『休日はバスは、運行しないよ』と告げられる。自宅まで戻るので、長湯温泉までは乗せていっても構わないと云われ、素直にご好意に甘え、乗せて頂いた。挨拶をすると、男性は、『白泉荘』のご主人でした。黒岳の紅葉登山のことや遭難救助でのエピソードなど、貴重なお話を聞くことが出来ました。
単独登山で、少々、無理、無謀は登山をした我を顧み、反省至極です。長湯温泉で白泉荘のご主人と感謝の別れです。改めて、次回は山荘に出向き、ご挨拶を行いたい。ありがとうございました。長湯温泉よりタクシーに乗車し、今水の駐車場へ日没前に到着した。出会いと感謝の山旅、大船山、黒岳山麓でした。